抜歯をした後は、口の中がとてもデリケートになります。どうやって食事をとればいいのか、何を気をつければいいのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、抜歯後の食事に関するお役立ち情報をわかりやすく解説します。安心して回復期間を過ごせるよう、やさしく丁寧に食事ケアの方法をご紹介します♪
三宮・元町 おとなこどもKOTA歯科・矯正歯科からのご案内
抜歯後の痛みや食事、傷の治りなど、不安に感じることがたくさんありますよね。
三宮・元町 おとなこどもKOTA歯科・矯正歯科では、抜歯後のケアにも力を入れており、ちょっとした違和感や心配ごとでもお気軽にご相談いただけます。
また、「大学病院を紹介されたけど、通いづらくて…」「本当にこのままで大丈夫?」という方も、ぜひ一度当院へご相談ください。抜歯の経験が豊富な歯科医師が在籍しており、やさしく丁寧に対応いたします。
食事はいつからできる?治り具合に合わせたスケジュール
抜歯後の食事は、回復の段階に合わせて少しずつ進めていくことが大切です。特に最初の数日は注意が必要です。
抜歯当日は刺激の少ない液体やゼリーがおすすめ
抜歯当日は、痛みや違和感を感じやすく、無理に食べると傷口に負担がかかることもあります。
ゼリーやプリン、スープなどのやわらかくて刺激の少ないものがおすすめです。冷たいものは痛みをやわらげてくれるため、甘さ控えめのアイスクリームも良いでしょう。
翌日〜3日目はやわらかい食事が基本
2日目以降は、やわらかい固形物であれば少しずつ取り入れても構いません。
お粥やスムージー、やわらかく煮た野菜などが適しています。スープにパンを浸して食べるのもおすすめです。味付けは薄めにして、香辛料は控えめにしましょう。
1週間以降は少しずつ通常食に移行してOK
1週間ほど経過し、痛みが落ち着いてきたら、少しずつ普段の食事に戻していきます。ただし、硬いものや噛みにくいものはまだ避けた方が安心です。
焼き魚や蒸し野菜、やわらかいお肉などを少しずつ噛んで食べましょう。食事を楽しめる状態かどうかを確認しながら進めるのがポイントです。
抜歯後におすすめの食べ物と工夫
抜歯後の体にやさしい食材や、手軽に取り入れられる工夫を知っておくと安心です。
体にやさしいおすすめ食材
豆腐、卵、お粥、スムージーなど、やわらかくて消化の良い食材がおすすめです。特に豆腐は栄養価が高く、どんな料理にも使いやすいため便利です。
バナナ入りスムージーやポタージュスープなども、ビタミン・ミネラルが摂れて回復を助けてくれます。
市販で手に入る便利な食事アイテム
市販のゼリー飲料やスムージー、栄養補助ドリンクなどは、忙しいときでも簡単に栄養を補えるので便利です。最近では種類も豊富で、味のバリエーションもあるため、飽きずに取り入れやすいのも嬉しいポイントです。
しみない・噛まなくていい食べ物の選び方
酸味が少なく、しみない食材を選ぶと安心です。クラムチャウダーやかぼちゃのスープなど具だくさんのスープは、満足感がありながら噛まずに栄養が摂れます。固形物は小さく切って、スープと一緒に飲み込むようにするとさらに食べやすくなります。
傷口を悪化させないために避けたい食べ物
傷口を守るためには、避けたほうがよい食べ物もあります。意識して選びましょう。
固い・熱い・辛い食べ物は傷口を刺激する
ポテトチップスやフライドチキンなどの固いものは、噛んだ際に傷口を傷つけてしまう可能性があります。熱すぎるスープや辛い料理も、炎症や出血の原因になるため注意が必要です。食べる前に十分冷ましてから口にするようにしましょう。
アルコール・炭酸・香辛料は控えるべき理由
アルコールや炭酸飲料、香辛料は、傷口の出血や痛みを悪化させるおそれがあります。特にアルコールは体の治癒力を妨げるため、回復を遅らせることも。できるだけ控えて、体にやさしい飲食を心がけましょう。
知らずに選びがちなNG食品リスト
見た目がやわらかそうでも、意外と傷口に負担をかける食べ物があります。以下のような食品は、抜歯直後〜回復途中の時期には避けるようにしましょう。
❌硬い・パリパリ・ザクザク系
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ピザの耳(クラスト部分)
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クラッカー
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ハード系のロールパン・フランスパン
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おせんべい
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ナッツ類(アーモンド、クルミなど)
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グラノーラやシリアル
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ポップコーン
❌弾力・噛みごたえのある系
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ステーキや焼肉
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鶏のから揚げ、フライドチキン
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イカ、タコ、貝類
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餅や団子
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こんにゃく・ちくわ
❌粘着・ネバネバ系
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ガム
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キャラメル
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ハイチュウやソフトキャンディ
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納豆(糸が患部に絡みやすい)
❌口内を刺激する・熱すぎる・冷たすぎるもの
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カレーやキムチなどの辛い料理
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熱々のスープや鍋
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氷入りドリンクをゴクゴク飲む
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酸っぱい果物(オレンジ、グレープフルーツ、パイナップルなど)
❌乾燥してパサつくもの
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クッキーやスコーン(細かいかけらが傷に入りやすい)
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パサついた鶏むね肉
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ぼそぼそした焼き菓子類
💡ポイント:
NG食品は「噛む力」「刺激」「形状」に注目すると見分けやすいです。一見やわらかそうでも、“パリッ”“モチッ”“ネバッ”とするものは避けた方が安心です。
食事以外で気をつけたい生活のポイント
食事の工夫に加えて、生活習慣を見直すことで、回復がスムーズになります。
正しいうがい・歯みがきで傷口を守る
歯みがきやうがいは、傷口に触れないようやさしく行いましょう。力を入れすぎると、かさぶたが取れて出血する可能性があります。歯ブラシはやわらかいものを使い、歯みがき粉は刺激の少ないものを選ぶと安心です。
喫煙・飲酒は傷の治りを遅らせる原因に
たばこやお酒は、血流や免疫に影響を与え、治りを遅らせることがあります。特に抜歯後すぐの数日は控えるようにしましょう。
回復を早める生活リズムと栄養のとり方
睡眠と休息をしっかりとり、栄養バランスの良い食事を意識しましょう。ビタミンB群やビタミンC、亜鉛などの栄養素は、体の修復を助けてくれます。ストレスをためず、心も体もやさしく整えることが大切です。
困ったときのQ&A
空腹時にどうしても食べたくなったら
軽めのヨーグルトやバナナなど、噛まずに食べられるものを少量ずつとるようにしましょう。満腹になるまで食べるのではなく、空腹感をやわらげるイメージで取り入れると安心です。
痛みや出血が長引くときの対処法
数日たっても痛みや出血が治まらない場合は、自己判断せず歯科医院に連絡しましょう。適切な処置を受けることで、安心して回復に専念できます。
食事中のトラブルとその対応まとめ
食事中に突然痛みを感じたり、出血した場合は、すぐに食べるのを中断し、口の中を冷やしましょう。それでも症状が続く場合は、無理せず歯科医に相談することが大切です。
抜歯後も安心して過ごせるよう、このガイドが少しでもお役に立てば嬉しいです。焦らず、やさしいケアで体をいたわりながら、元気に回復していきましょうね。