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口呼吸からむし歯に?

2023年11月28日

みなさんこんにちは。

三宮・元町おとなこどもKOTA歯科・矯正歯科です。

今回は口呼吸をしているとむし歯になりやすくなるというお話です。

歯の表面は硬く、カルシウムやリン酸などからできています。

食事をするとお口の中のミュータンス菌が食べ物の中の糖を取り込んで歯の表面に酸を作り、カルシウムなどが溶け出しやすくなります。

これを「脱灰」(だっかい)と言います。

脱灰が繰り返し起こると、歯の表面に穴が開きむし歯になります。

唾液には歯の表面から溶け出したカルシウムなどを補う「再石灰化」という働きがありますが、口呼吸で唾液が乾燥してしまうと、再石灰化が起こりにくくなり、むし歯ができやすくなるのです。

就寝中に口呼吸をすると、お口の中が酸性になりやすいという研究があります。

寝ているときに鼻呼吸の人のお口の中がph5.0から78だったのに対して、鼻をクリップで止めて口呼吸にした人はphが最小で3.6と、かなりの酸性になっていました。

歯の表面はph5.5以下になるとカルシウムなどが溶け出すといわれています。

また、唾液が減ると歯の表面のぷらーくのphが下がるという報告もありますので、口呼吸はむしばの面から考えても好ましくないのです。

唾液には、お口の中の汚れを洗い流し、きれいにする働きもあります。

そのため、口呼吸で歯の表面が乾燥していると、汚れが残り歯石もつきやすくなります。

歯石がつくと、歯ぐきが赤く腫れ、歯を支えているあごの骨を溶かす「歯周病」になりやすくなります。

就寝中にマウステープを使っていると、歯石がつきにくくなり、歯ぐきの状態が別人のように良くなる方が多くいらっしゃいます。

患者さんがこれを実感するのが、歯科医院でクリーニングを受けるときです。

「前は治療の後に口をゆすぐと、いつも血が出たのに今はぜんぜん出ない」というかたもいれば、「クリーニング時間が短くなった」と驚くかたもいます。

マウステープによって鼻呼吸になると、歯石の付着や着色が減っているので、処置時間が短くて済むのです。

いかがだったでしょうか?

みなさんもちょっと意識してみて下さいね。

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